中国南部から、ベトナムにかけてその大地には、おかしな形の奇岩や、洞窟が多くあるらしい。これは、日本でいうところの山口県で有名な、カルスト台地であるかららしい。有名な中国の世界遺産『桂林』もこの地続きで繋がっている。桂林は山口の奇岩なんて比べものにならないぐらいの巨岩の山が立ち並ぶ絶景だった。僕はここに行ったことがるんだけどあの光景には圧倒された。まさに水墨画の世界に紛れ込んだような。あの岩山には仙人がいて、今も修行をしていると言われても信じてしまう光景だった。
この奇岩の大地ができた理由が、昔海底だった土地が隆起してできた広い広い、カルスト台地だからだそうだ。奇岩の間を川が流れており、雄大な風景だった。
カルスト台地は石灰岩でできている。石灰岩は水に溶けやすい岩で、だから、地上にできた石灰岩の山は、雨に溶け出し、水に削られて、鋭く尖る剣状の奇岩や、タワー状の奇岩となる。
雨が地面に染み込んだ地中の水は、時間をかけて石灰岩の内部を堀って洞窟を作る。
洞窟に溜まった水には石灰が溶け出していて、その石灰が天井から滴りおちる水滴にも含まれている。こうして気の遠くなるような年月をかけて洞窟と、床を水滴に含まれた石灰が氷柱のように固まり鐘乳石と呼ばれる石の柱ができる。ハロン湾の周辺や、中国の桂林の周辺ではこの石柱がいくつもできた不思議な洞窟が多くあるのだ。
僕が次に行きたいと思っているベトナムのハロン湾は、同じように海底が隆起したカルスト台地だったのだが、盛り上がった大地が沈み始め、低い大地のほとんどが海に沈んでしまい、大きく盛り上がった岩山だけが海の上に顔を出しているようになったのだ。この地はその美しい風景から、龍の吐き出した宝玉とまで呼ばれている。まさしく観光の目玉だろう。観光用のクルーズ船も多く出て、岩の間をゆっくり風景を楽しむことができるらしい。海の上に顔を出す奇岩は1600もあるらしく、聞いただけでも海域の広大さがわかる。そんなに広い海域なので、1日で終わるのは勿体無い、せっかくだから、船や、島に泊まって、星や、波の音を聞きながら美しい風景を楽しみたい。近々行く予定でこんな予定を僕は立てている。
龍の宝玉と呼ばれる眺め |
|
翡翠色に輝くハロン湾の海 |
|
海から顔を出す奇岩と水上で暮らす人々の家屋 |
|